約束
「はいはい。わかったよ。」
あたしからメニューを受け取ると立ち上がって電話をかけに行った。
一瞬にしてあたしは寂しくなる。
信は目の前にいるっていうのに何故か寂しくて涙が出そうになった。
「頼んでおいたよ。」
信の言葉に安心した。
「ありがと。」
「いいえ。でも、無理すんなよ?」
信の言葉に首を傾げるあたしに信は少しヤケになりながら
「お前の後輩みたくヘロヘロに酔ったら俺…何するか分かんねぇし。。」
あたしから顔を背けた。
あたしは、自然と笑顔になった。
「大丈夫だよ。ホントはお酒苦手だけど、ウーロンハイだけは飲めるから。」
信は少し考えて何かひらめいたようにニヤつきながらあたしに顔を向けて
「やっぱ、いっぱい飲むか??」
と、そう言った。