約束




二人にそう言われたえっちゃんは、今にも泣きそうな瞳であたしに


「ごめんな?」


と謝った。




その姿がとても愛しくて


きゅん♪となった。




「…い、いいよもぅ。」


あたしは、照れ隠しに下を向いてえっちゃんの足を軽く蹴った。


「ま、このみの機嫌が少しよくなったところで!行きますかー!」


…あんま機嫌よくないけど?


と、確かにそう言いたかったのに


えっちゃんと広実は、テンションを上げて


「「イェーイ♪」」


二人して無邪気に笑ってそう叫んだせいで口にする勇気はなくなった。


遅れてあたしも走り出す三人の後について行った。




< 8 / 124 >

この作品をシェア

pagetop