約束




―――


そして、また苦手な朝がやってきた。






――カンカンカンッ…


「起きてぇー!」


「……んっ…」


今日は、土曜日で仕事が珍しく休みだったのに俺は


花柄エプロンに身を包みフライパンとおたまを持って現れたこのみのせいで


いつもと同じ時間に起きるハメになってしまった。


「…このみ…今日俺…仕事「はい!!」


俺の言葉を遮るかのようにこのみは、俺に千円札を差し出した。


「は?なに?」


寝起きの悪い俺は、今おきている出来事を理解するのが鈍く仕方なくベットから上半身だけ起こした。


「何。じゃないでしょ!?ホラ、おつかいよ!お・つ・か・い!!」


「はぁぁぁっ!?」




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