約束




おつかいって…


「なんで俺がそんなことしなきゃいけないんだよっ!」


俺が朝苦手なの分かってて言ってんのか!??


「いいからぁ〜!!トイレットペーパー買って来てよ!」


「なんでよ?…そんなのこのみが行きゃぁいいじゃん。俺は、お前のせいで昨日の疲れがまだ抜けてないの。」


「そんなの知らないわよ!いいから行って来て!お釣りあげるから〜。」


お釣りでつれる程、俺はガキじゃねぇー!!!!












…なのに…




――チンッ







「ありがとうございましたぁ〜」




「…何やってんだよ俺…」

店を出てため息つく俺は、お釣り代を使うため重い足取りで近くのコンビニへ寄った。


〜♪〜♪〜


足を踏み入れると軽やかな明るい音楽が流れ、冷たい風が俺の横を通り過ぎた。


「いらっしゃいませぇ」




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