約束




「そういえば、このみの連絡先知らないや。…あの、教えてくれませんか?」


雑誌を閉じて俺を見下ろす彼は顔の前に手をもっていってお願いポーズを俺に向けおまけにウィンクをした。


う゛っ………


この人人殺しだよっ


そんな誘惑、男でも


コロッときちまうよ!!


「は、はい。」


完璧に彼の誘惑に負けた俺は直ぐさま、このみの電話番号を赤外線で送信した。




我ながら、情けない。




「お。届いた。ありがとうんじゃ、またっ。」


彼は、携帯片手にまたハニカムと駆け足でコンビニを出ていった。


おちゃめに手を振りながら……





「…つか、それ聞きに来ただけ??」




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