約束
君の涙
「このみーん♪」
朝まで酒を飲んで酔っぱらっていた俺は、機嫌が良く
調子にのってこのみに電話をかけてしまった。
《……誰?》
このみの冷たい声に
チクンと胸が痛んだ。
「んー?信だよ〜っキミの親友から教えてもらった〜。」
《…えっ。信?もしかして、酔っぱらってるの??》
このみの優しい言葉に甘えて
「俺…このみんに会いたい。会いたくてたまらないよーっ。」
カラになったビールの缶を指先で摘んでプラプラと揺らしながらそう言うと
《…はぁーっ。もう!しょうがないなぁ〜。どこにいるの?》
このみがめんどくさそうにため息をついた。
「俺の家。」
《は?あたし、信の家知らないんだけど…。》
「んー♪じゃぁ会えないね。」
《…………はぁー……》