約束
《もー、なーにがしたいのよ!?》
怒るこのみの声があまりにも愛しくて
急に寂しくなった。
「…ごめん。俺本当に飲みすぎたみたい。なぁ〜このみ会いたいよ…」
《…………ぃっ……》
「えっ?何??聞こえないよ。」
《……あたしだって…そんなこと言われちゃ会いたいに決まってるじゃん》
無我夢中だった。
気付いたら家を飛び出して走っていた。
うっすらだけどこのみの家までの道を記憶だけを頼りに走って走って走りまくった。
あの時、
このみは微かに泣いていた。
その涙のわけを、俺は何れか知ることになる…
それは、怖い。
でも―…