約束




「俺なんかとっくのとうに好きになってるよ。」


信の優しい笑みに涙が溢れた。


「……ッ……」


「な、に?俺の言葉に感動してんの??」


まだ酔いがさめてないのかあたしに平気で肩に手をまわす。


「バッカじゃないの!?」

バシッと信の手をはらうと信を睨みつけた。


「イッた!お前酷いなぁ〜っ?ここは素直に頷くとこだろー!?」


「うるさい!!」


「はいはい。あ、それよりさぁ〜入れてよ?」


信は適当に言葉をかわすとあたしの後ろに建つマンションを指差した。


「へ?何が??」


「家だよ家!俺、酔いながら走って来たから頭痛いのーっ」




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