幼なじみ〜first love〜

あれは高校1年生の時。




遊也と出逢ってすぐだったかな




あたしが紫蘭の花を持って、智也と最後に会ったあの海へ行った時、遊也と偶然ばったり会ったあの時。




紫蘭の花言葉は
“あなたを忘れない”




あたしと遊也は、花を海へと流した。




あの時、遊也が言ってた言葉を思い出したの。




“誰かにとって…一番幸せな記憶の中に、自分も生き残っとったら…幸せな人生やと思わへんか…?”




遊也はそう言ってたね。




いつもバカやったね。




いつも笑いが絶えなくて。




思い出は決して

色褪せないよ




5人で過ごした大切な時間。




かけがえのない青春時代。




5人で過ごした時間はすごく短かったけれど、

あたしたちにとってあの時間は、一番幸せな記憶だと思うの。




遊也もそうでしょ?




ずっと忘れないから。




―――永遠に。





あなたも今、




どうか、笑っていますように……―――。
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