幼なじみ〜first love〜
想像しただけで、頭がおかしくなりそう。


美々ちゃん…




「…美々の体中、アザだらけなんだ。絢音っち…辛いかもしんないけど、聞けよっ!一番辛いのは、おまえじゃないだろっ!?美々なんだよっ!」




ケンちゃんの怒鳴り声が部屋中に響いた。




「…おい、ケンっ!」




「何だよ?蒼…、オレだっていつも冷静なわけじゃねぇんだよっ」




「絢音にそれ以上言うな」




二人ともやめて……




「うるせぇっ!蒼…美々がどんな気持ちかわかってんのか?!」




「おい、なんだよそれ…っ!」




そう言って蒼は、ケンちゃんの胸ぐらを掴み、右手のこぶしを振り上げた。




「やめてっ!蒼…!!殴らないで!…ケンカしないで…。ケンちゃん…ごめんね…ごめん…あたしがいけなかったの…」




必死に泣き叫ぶと、蒼は、ケンちゃんをにらみつけて、胸ぐらをつかんでいた左の手を離した。




「…男たちが、ホテルから出て行くときに、言ったらしい…。写真ばらまかれたくなかったら、鈴ヶ森絢音によく伝えておけって…」




「なっ…!?」




あたしに…?何で…?




「…あたしのせいで……?美々ちゃんが…こんな酷い目に遭ったのは…あたしのせいなのね……」




美々ちゃんが


あたしのせいで




あたしのせいで

あたしのせいで……




嫌ぁぁぁ……―――




「違うっ!絢音…シッカリしろっ!!」




倒れそうになったあたしの身体を蒼はすぐさま支えてくれた。




「蒼…どぉしよぉ……」




「絢音…おまえのせいじゃない。絶対にちがう…」




「だって…だって……いやぁぁぁ…――!!」




昨日まで明るかった世界が…




一瞬で真っ暗になった




ねぇ…美々ちゃんは




あたしの大切の人なの……
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