幼なじみ〜first love〜
家に着き、玄関のドアを開けると、おばちゃんが心配そうに玄関で待っていた。
「二人とも…遅かったじゃない!いま何時だと思ってるの?連絡もよこさないで…」
絢音は俯いていて、おばちゃんはそれ以上声を荒げるのを止めた。
「おばちゃん…すいませんでした…」
俺が頭を下げると、おばちゃんはため息をつき訊いた。
「美々ちゃんは、見つかったの?」
「……はい」
絢音は何も言わずに、おばちゃんの横を通り過ぎて、階段を上がっていった。
「おばちゃん、本当に遅くなってすみませんでした。絢音…疲れてるみたいで…」
「なんかあったの…?」
「いえ、高梨も見つかったんで」
「でも…元気がないようだけど…」
「いや…何も…。俺も、もう寝ます…」
おばちゃんに軽く頭を下げ、階段を上がろうとすると、おばちゃんに後ろから呼び止められた。
「蒼くん…」
「はい?」
振り返るとおばちゃんは、とても不安そうな顔をしていた。
「絢音のこと、頼むわね…」
「…はい」
母親は…わかるんだろう。
何も話さなくても子供の気持ちがわかる。
それに…おばちゃんが絢音を心配している理由も、俺にはわかるから…。
「二人とも…遅かったじゃない!いま何時だと思ってるの?連絡もよこさないで…」
絢音は俯いていて、おばちゃんはそれ以上声を荒げるのを止めた。
「おばちゃん…すいませんでした…」
俺が頭を下げると、おばちゃんはため息をつき訊いた。
「美々ちゃんは、見つかったの?」
「……はい」
絢音は何も言わずに、おばちゃんの横を通り過ぎて、階段を上がっていった。
「おばちゃん、本当に遅くなってすみませんでした。絢音…疲れてるみたいで…」
「なんかあったの…?」
「いえ、高梨も見つかったんで」
「でも…元気がないようだけど…」
「いや…何も…。俺も、もう寝ます…」
おばちゃんに軽く頭を下げ、階段を上がろうとすると、おばちゃんに後ろから呼び止められた。
「蒼くん…」
「はい?」
振り返るとおばちゃんは、とても不安そうな顔をしていた。
「絢音のこと、頼むわね…」
「…はい」
母親は…わかるんだろう。
何も話さなくても子供の気持ちがわかる。
それに…おばちゃんが絢音を心配している理由も、俺にはわかるから…。