幼なじみ〜first love〜
10分後、栞が白いバスローブを着て、シャワー室から出てくる。




「蒼くん…」




ベッドの上に座っていた俺に、いきなりキスしてきた。




俺の口の中に舌を入れて、絡めてくる…




「…っ…蒼くん…どうしたの?」




微動だにしない俺を不思議に思い、栞が、キスをやめる。




「……どうしたも何も…何も感じねぇし」




俺は栞を睨みつけた。




「蒼くん?」




「何も感じねぇよ。好きでもない女のキスなんか」




俺は、フッと笑みをこぼした。




「これはなに…?」




栞が俺をにらみつけている。




「おまえの負けだ」
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