幼なじみ〜first love〜
「ハァ…ハァ…絢音…っ…絢音っ!!」




砂浜で絢音を抱きかかえたまま、必死に叫んだ。




「おいっ!」




絢音を仰向けに寝かせて、頬を叩くが反応はない…




俺は…絢音と唇を重ねた。




気道を確保して、息を吹き込む。




俺の意識も朦朧としていた。




ただ…必死で…




絢音を助けたい…それだけの気持ちだった。




「しっかりしろ…絢音」




おまえがいなきゃ




俺は………




「まだ伝えてねぇよ…」




おまえに“好き”だって




自分の口から伝えてねぇよ




おまえが死んだら言えないだろ?




なぁ…言わせてくれよ…俺に




ずっと言えなかった




この気持ちを………
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