幼なじみ〜first love〜
「違う…絢音…おまえは高梨のことで混乱してるだけだ」




「…美々ちゃんは…あたしのこと許してくれるのかな…?」




「…明日、高梨に会いに行こう」




「うん…」




それから、絢音も俺も、なかなか眠れずにいた。




不安に襲われる俺たちを、月明かりが照らす…――。








5年前、あの時…俺たちはまだ小学5年生だった。




あれは、夏休み最後の日だった。




蝉の声がいつになく騒がしい、残暑厳しい、暑い暑い夏の日。




“絢音、智也は…俺たちの心の中で生き続ける”
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