幼なじみ〜first love〜
「……キライなわけないじゃん」




寝たまま絢音は、無愛想に答える。




「じゃあ…好きか?」




目を逸らすなよ。黙り込むなよ。はいはい、頑張るよ俺。




「おまえ…可愛いよ」




「…なんか蒼ヘンだよ?いつもあたしのことイジメてばっかりのくせに…冷たいはずなのに。キャラ変わってる」




「おまえに気持ちバレたからじゃん?」




「……もぉ…いい」




絢音は布団を勢いよくかぶる。




「…部屋戻って制服に、着替えてくる」




―――パタンッ

絢音の部屋を出て、ドアにもたれかかった。




………絢音




おまえのこと…すげぇ好きだよ…――。
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