幼なじみ〜first love〜
―――……
翌日、学校の昼休みの時間。
絢音とケンと俺、そしてあと、意味不明男が一人。
よく晴れた青空の下、俺たち4人は、屋上の地べたに座り、昼飯を食っていた。
「あ〜やっぱ体育の後の飯はうめぇな〜」
そう言ってケンは、コーヒー牛乳の横に、購買で買ったパンを6個も並べている。
「こんなに食えんのかよ…」
俺はケンのパンを手に取り、首をかしげて訊くが、ケンはバクバクと口の中にパンを入れていく。
ありえねぇ…。
でもケンが高梨の事でずっと食欲なかったから、大食いに戻って少し安心した。
「こんなん余裕で食えるよ」
ケンはとても美味しそうにパンを食べていた。
「なぁ、絢音の卵焼き1コもらってもええ?」
なんでコイツと昼飯食わなきゃなんねーんだよ。
「いーよー。遊也、卵焼き好きなの?」
意味不明男、遊也。
「…んっ!マジうまいや〜ん」
「そぉ?もう1コあげるよぉ〜」
そこ、イチャつくな。
絢音の彼氏は、俺だぞ?
遊也のやろう…
――あぁ、イラつく!