幼なじみ〜first love〜
「…ごめん…絢音。なんか…疲れちゃった…」




そう言って美々ちゃんは、ベッドに横になる。




「わかった…帰るね?ドーナツ食べてね…」




「………うん」




ほとんど聞こえないほどの小さな声で、美々ちゃんは返事をした。




「じゃ…また…」




そう言ってあたしは鞄を手に持ち、ドアノブに手をかける。




「美々ちゃん…」




「なに…?」




「あたしね、美々ちゃんに話したいことたくさんあるの…」




「…………話?」




「今度…聞いてくれる…?」




「…………」




美々ちゃんから返事はなかった。




“時間が必要だと思う”

あたしは、蒼に言われた言葉を思い出していた。




ゆっくりでいい…

いつか美々ちゃんがまた




笑ってくれるなら……




あたしは何でもするよ
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