幼なじみ〜first love〜
―――……




「アンタさ…バカなの?」




美々ちゃんは、あきれた様子で呟く。




「えっ…」




「絢音が天然って気づいてたけど…それにしてもさ…確かによ、確かに…中学の時に、あの駅前のドーナツ毎日食べたいわぁ~って言ったかもしんない」




美々ちゃん…ドーナツ飽きちゃったのかな…一週間連続ってやりすぎたかも




「ホントに毎日買ってくるバカどこにいんのよ…しかも毎日4コも」




確かに…あたしも太った




「この1週間ね…キャンペーン中で、ドーナツ1コ、50円だったから…」




「そういう問題じゃないって……はぁ~~…」




美々ちゃんは、深く溜息をついた。




「いくら好きでも、毎日だったら飽きるでしょ?」




「ご、ごめん…」




「たまに…だから、すごく価値のあるものに思うのよ?」




そうだね…あたしって本当にバカ




「…美々ちゃんの笑う顔が…見たくて……」




ドーナツ食べてる時にほんの少しだけど美々ちゃんが笑う……




それが見たくてあの日から毎日ドーナツ買ってた。




あたしじゃ笑わせることできないから…




こんなことしか思いつかなくて。
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