幼なじみ〜first love〜
風呂に入る前に、俺は1階の台所で水を飲んでいると、絢音の父ちゃんが帰ってきた。




「あっ!おじちゃん、お帰り〜」




絢音の父ちゃんは、ごく普通のサラリーマン。




「おう…蒼。ただいま」




おじちゃんは、俺のことを小さい頃から、本当の息子のように可愛がってくれた。




俺の親父は、仕事、仕事でほとんど家にはいなかったから。ろくに遊んでもらった記憶はない。




おじちゃんが、俺にサッカーとか教えてくれて遊んでくれたから、サッカーもうまくなったし、いまの俺がある。




「風呂か?」




「おじちゃん…一緒に入ろうぜ?背中流すよ」




小さい頃は、よく近くの銭湯にも連れていってもらった。




「蒼と入るの…久しぶりだなぁ。いいぞ」




おじちゃんには、本当に色んな面で感謝している。




俺にとって絢音の父ちゃんは、父親も同然の存在だった。
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