幼なじみ〜first love〜

8月中旬――、遊也宅。




新築まではいかないが、わりと新しく綺麗な、白を基調とした、二階建てのアパート。




そのアパートの203号室が遊也の家。




昼間からケンと俺と3人、男同士で集まっていた。




「うぃーっ!…カンパーイ…!」




遊也は、パックのイチゴ牛乳を片手に、俺とケンはコーラを片手に、ペットボトルをコツンと合わせた。




「おめでとっ」




俺は、ポテトチップスを口に入れながら、遊也に笑って言った。




「フハハッ…まぁそんな祝ってもらんでもええのに…」




今日は男同士で、祝いの会。




なんの祝いかというと、遊也に、彼女ができた。
< 311 / 1,010 >

この作品をシェア

pagetop