幼なじみ〜first love〜
8月中旬――、遊也宅。
新築まではいかないが、わりと新しく綺麗な、白を基調とした、二階建てのアパート。
そのアパートの203号室が遊也の家。
昼間からケンと俺と3人、男同士で集まっていた。
「うぃーっ!…カンパーイ…!」
遊也は、パックのイチゴ牛乳を片手に、俺とケンはコーラを片手に、ペットボトルをコツンと合わせた。
「おめでとっ」
俺は、ポテトチップスを口に入れながら、遊也に笑って言った。
「フハハッ…まぁそんな祝ってもらんでもええのに…」
今日は男同士で、祝いの会。
なんの祝いかというと、遊也に、彼女ができた。