幼なじみ〜first love〜
「ギャーーーーーッ!!来ないでぇ〜〜〜っ」




ありえないぐらい、怖い。全身鳥肌が立ちっぱなしだ。




「絢音…俺の耳が壊れる」




「いぃぃーやぁぁぁぁぁーーーっ」




次々現る、お化けたち。お願いだから驚かさないで。




真っ暗の中、あたしは、蒼の背中に隠れながら進んでいく。




蒼の顔にこんにゃくが当たったみたいだけど、蒼は平然と歩いてく。後ろから、あたしの肩をポンっと誰かが叩いた。




あたしが恐る恐る振り返ると…




「だぁーーー…」




ゾ・ゾンビーーーーーっ!!




ドホッ……―――!!




「うっ…」




怖いってば!頭がパニックになって、これはもう咄嗟の自己防衛としか言いようがない。




「ギャァァァァァ…!!」




子供とか大人とか関係ない。あたし高校生になっても、やっぱりお化けが怖い。




「待てっ!おいっ絢音っ…!…ったく…ゾンビさん大丈夫っすか?」




「…っ…思い切り……お腹を蹴られ…ました……」




「すんませんした……」




あとから、ゾンビに蒼が謝ってくれたと聞かされた。
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