幼なじみ〜first love〜
お化け屋敷を後にして、次は何に乗ろうか辺りをキョロキョロと見渡した。




「おまえいつか謝れよ?ゾンビ、おまえに思いっきり腹蹴られて、しばらくうずくまってたんだぜ?」




「だって…驚かすんだもん」




「それが仕事なんだからな。絢音は立派な業務妨害だぞ?…ったく…俺が謝っといたんだ。感謝しろよ?」




「ありがとっ」




あたしは、蒼の腕に飛びついた。




「ねぇ…蒼」




「…なに?」




「コーヒーカップ乗りたいなっ」




「げっ…!…わかったよ…」




この腕を…離したくない




ずっと…このまま




ふたりでいられたら……―――。




あたりまえのように




そばにいたけど




今ではそれも…叶わない願い
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