幼なじみ〜first love〜
「中学ん時、俺めちゃめちゃやったんや…」




遊也はため息混じりで呟いた。




「何で荒れてたんか、自分でもわからへん…」




遊也は起き上がって座り直し、タオルを首からかけた。




「あん時は、女なんてどーでもよかったんや。」




「え…?」




「たくさんの女とヤッて…別に好きとかそんな感情なくて…ただ、めんどくさくない女がええなぁ〜って思ってたぐらいなもんで…」




俺の知ってる遊也からは、想像もつかない過去だった。




遊也は男から見てもかなりのイケメンだし、性格も明るくて、女子からモテる。


だけどそんなに女にだらしないようには見えなかった。




捨てるほどの女がいて、うらやましいっつーか…人の過去なんて聞いてみないとわからないもんなんだなと思った。




「母親が死んでなぁ…俺、変わってしもーたんや……」




遊也は、母親が死んでしまって


まともに生きようと思った




けど…時々

どうしようもない孤独に襲われる




俺にそう言ったんだ……
< 379 / 1,010 >

この作品をシェア

pagetop