幼なじみ〜first love〜
“ごめん…ちょっと忙しくてさ……”




「2週間も?」




“たった2週間じゃんか…”




蒼にとっては、たったの2週間でも、あたしにとっては、長い2週間だったよ。



忙しくても、メールぐらいくれたっていいのに…




“絢音から連絡してくれてもいいじゃんか”




「…何度もメールと電話したもん」




“…マジ?記憶ねぇや…寝てたかもしんねぇ…ごめんな?”




何それ…酷い


日本とアメリカじゃ時差があるのは仕方ないよ。



だけどこれは、時差とか関係ない…気持ちの問題。




蒼が連絡する気なかっただけじゃん。




「もう、いいよ。別に…」




“ごめん…怒んなよ…。なんかあったのか…?”




1ヶ月前から続く、家の電話に絶えず鳴り止まない無言電話。




蒼に相談してみようかずっと迷ってた。




「…別に何もないよ。蒼がいなくても元気でやってるし…」




“なんだよ…その言い方…連絡しなくて悪かったよ。いま実はさ……”




「もういいって」




素直になれなくて、攻撃的な言い方になってしまう。




頭ではわかってるのに、何でこんな言い方しちゃうんだろう。




“聞けよ、話…”




「言い訳とか、いいってばっ!」




思わず道端で、大きな声を出してしまう。




自分が嫌いになりそうだよ。こんな言い方したいんじゃないのに。


蒼の声聞けて、嬉しいのに。
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