幼なじみ〜first love〜
蒼―side―
――アメリカ・ロサンゼルス。
AM6時過ぎ……。
――…ガチャ
俺は部屋のドアを開けて、中の様子を覗いた。
「母ちゃん?」
「……蒼」
2週間ぐらい前から、また母ちゃんの具合が悪い。
「飯作ったけど…食える?」
「…あまり食べたくないわ」
俺は必死に明るく振る舞っているつもりだった。つらそうな母ちゃんを元気づける為にも、なるべく笑いかけようと努力した。
「少しでいいから食えよ。せっかく俺が作ったんだからさ」
「……ええ」
母ちゃんは、ゆっくりとベッドから起き上がった。
母ちゃんは、アメリカに来てから
panic disorder
=パニック障害と医者に診断された。