幼なじみ〜first love〜
食卓に、パンとサラダ、スクランブルエッグを並べた。




「いただきます」




母ちゃんと二人向かい合って、パンを口にほおばる。




「蒼は…どんどん料理がうまくなっていくわね」




「…そう?うまい?いっぱい食えよ」




母ちゃんは、見た目では病気とわからない。




ただ…あまり笑わなくなった。




「…私、そろそろ仕事見つけようかしら」




「何言ってんだよ!?ダメだよ…また倒れるぞ?」




「…でもね、何もできない自分がもどかしくて……」




「ダメだって…!お願いだからこれ以上心配かけないでくれよ……」




「……ごめんね、蒼」




母ちゃんは寂しそうに微笑んだ。




「…今の話は聞かなかったことにして…蒼」




「…ちゃんと元気になってからでいいじゃん。金に困ってるわけじゃねーんだし。無理して働かなくてもさ…」




「…そうね」




母ちゃんはなぜ心の病にかかったのだろう。




病気は

どうしたら治るんだろう……――。
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