幼なじみ〜first love〜
よく晴れた青い空なんだけれど、あくびが止まらない。寝不足が続いてるからな。




「あくびばっかりだね。蒼、あんまり…寝てないんでしょ?」




沙羅は心配そうに聞いてくる。




「ん?…まぁな」




「…お母さん具合どう?」




「まぁまぁ」




沙羅が俺の顔を覗きこむ。




「何か…あったの?」




「…日本にいる彼女に逢いたいなって…思って」




電話で話しても、ケンカっぽくなってしまう。




「蒼は…こっちに来て8ヶ月だっけ?」




「…顔見なきゃ…伝わらない事もあるじゃん?」




心配かけたくなくて

伝えられない事も




絢音をこんなにも

好きと思う気持ちも




顔を見て言いたい




触れたい

抱き締めたい




受話器から声を聞くたび

胸が痛む…



絢音に逢いたい……――。
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