幼なじみ〜first love〜
――…AM1時。




「ふぁぁ〜」




もうすぐテストの為、俺は母ちゃんの部屋で勉強をしていた。大きなあくびをしながら、ノートの上にシャーペンを置く。




母ちゃんは今までも、夜中に発作を起こしたことが何度かあった。




母ちゃんの部屋にいないと、発作が起きた時、できるだけ誰かがそばにいないと、パニックに陥ってしまうから。




「蒼…?」




眠っていたはずの母ちゃんが俺の名を呼んだ。




「起こした?」




「違うわ…目が覚めただけ。勉強してるの…?」




「テスト前だから」




「そう…。…ねぇ…蒼…ごめんね。私、負担になってるわね」
< 413 / 1,010 >

この作品をシェア

pagetop