幼なじみ〜first love〜
「発作が起きる度に…死ぬんじゃないかって……恐怖に襲われるの」




母ちゃんは俺の手を握る。




「発作だっていつ起きるかわからない…」




「あんま深く考えんなよ…」




「怖いの…シッカリしなくちゃいけないのに…私はお父さんの妻で…蒼の母親なのにって……」




泣いて震える母ちゃんの手をさすり続けた。




「…蒼……ごめんね…」




落ち着かせる為にも薬飲ませた方がいいかな…




「何度も謝んなよ…」




握った手が汗で湿っぽい…母ちゃんの額を見ても汗をびっしょりかいていた。




パジャマも着替えるだろうと思い、俺は代わりのパジャマを取りにいこうと、ドアノブに手をかける。




「…死にたい…でも死ねない……死にたい……助けて……」




後ろから聞こえた、残酷な言葉。


母ちゃんの口から、一番聞きたくない言葉だった…――。
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