幼なじみ〜first love〜

驚き動けずにいた俺が、ハッと意識を戻すのと同時に、沙羅の唇が離れた。




「…沙羅…なにこれ？」




沙羅の目を真っ直ぐに見つめた。




「アメリカ風に、あいさつのキス…？俺、日本人なんだけど…」




「沙羅も日本人だよ？」




沙羅は俺の頬に手を伸ばし触れた。




「…からかうなって」




俺は沙羅の手を思い切り振り払った。




「沙羅が…蒼のこと支えてあげる…」




そう言って沙羅は、俺を強く抱き締めた。




「……蒼のことが好きなの」