幼なじみ〜first love〜
どれくらいの涙を流したんだろう……
窓の外が白く明るくなったのを見て、あたしはいつの間にか、ベッドにもたれかかったまま、眠っていた。
「……絢音」
遊也の声で、あたしは目を覚ます。
「…なんでベッドの下におるんや?」
「……なんか、落ちちゃったみたいね」
遊也は、シーツに包まったあたしの身体を、ベッドの上に軽々と持ち上げ、そっと寝かせた。
「後悔…してへん?」
遊也は、あたしを抱き締め、あたしの髪に指を通す。
「…してないよ」
「……ほんまか?」
遊也は、あたしの額にキスをした。
ガチャ……タッタッタ……
ドアが開いた音が聞こえ、目をゆっくりと開けた。
ガチャ………キィ……―――
それからすぐに、部屋のドアが開いた。
「……何してんの…おまえら……」
あたしは慌てて、裸の身体を白いシーツで隠した。