幼なじみ〜first love〜
【葬られた秘密】

絢音―side―


――…蒼に距離を置こうと言われてから、1週間が経った。




あれから連絡は一度もない…




鳴りもしないのに、携帯を開いたり閉じたりしてしまうのが、癖になってしまった。




“絶対…俺から連絡するから…”




どんなに泣いたって

どんなに苦しくたって




あたしは

待つことしかできない…




あたしは蒼を裏切ったんだから…




「絢音、おはよ」




学校の正門前で、後ろから肩を叩かれ振り向くと、美々ちゃんだった。




「ミミちゃん…おはよっ」




美々ちゃんには、全て話した。




遊也と一晩中、一緒にいたことも




蒼を裏切ったことも




あたしのパパと蒼のお母さんの関係も




あたしと蒼が、血の繋がった兄妹かもしれないということも……
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