幼なじみ〜first love〜
―――…ガチャ

ざっと洗い物を終え、母ちゃんをベッドに寝かせてから、俺は制服に着替えて家を出た。




「おはよ。蒼っ」




今日も俺の家の前で沙羅は、優しい笑顔で立っていた。




「………はよ」




あれから沙羅とは、何もなかったかのように、友達として過ごしている。




「行くか…」




「うん」




沙羅の歌声を聞きながら、歩いていく…




………………




…………………




やべぇ…めまいがする……




「ねぇっ…蒼…」




―――ドサッ




「蒼っ!?蒼っ!!」




「…沙…羅」




倒れこんだ俺を、沙羅が抱き起こす…




「蒼っ…しっかりして…」




沙羅の声がだんだん遠くなっていく……――。
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