幼なじみ〜first love〜
俺は、震える手を必死に抑えながら、自分の部屋に戻った。




いつもと変わらない俺の部屋……




なのに……




何故だろう……?




ひとりが……怖い……




こういうのを孤独っていうのかな……




俺は、ベッドに倒れこみ、頭から布団をかぶった。




まだ残る…母ちゃんの細い首の感触……




殺してと言った…




自分の息子に…




どうしてそんなこと言えんだよ…!?




もしかして…俺は




母ちゃんの本当の息子じゃないのか…?




だからずっと俺は…愛されなかったのか…?




胸の奥が…痛む




イヤ…そんなはずはない




俺の顔立ちは、母ちゃんによく似ているし…




じゃあ俺は何故…?




なぜ愛されないんだ…?




俺の本当の父ちゃんが、絢音の父ちゃんだからか…?




わからない…




わからない……




俺まで頭がおかしくなりそうだ




真実が…知りたい……
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