幼なじみ〜first love〜
……………




“……お”




誰かの声が聴こえる




“……あお…?”




俺を呼ぶのは…誰だ




“…蒼……の…いつもそばにいるよ”




“…絢音……?”




“約束するっ…あたしがそばにいるから…”




微笑む絢音を抱き締めると、絢音は消えてしまった……―――








「…夢か」




俺が目を開けると、見慣れた俺の部屋の天井だった。




「…何…泣いてんだ…俺」




夢なのに……




「情けねぇな…」




夢…なんだ……




「嘘つき……絢音……」




ガタッ……――




物音がして、俺は部屋のドアを開けた。
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