幼なじみ〜first love〜
風呂から上がり、パジャマに着替えた絢音をベッドに寝かせた。




「…大丈夫か?」




俺は、冷たいタオルを、絢音の額にそっと、のせた。




「……うん…ありがと」




絢音の肌はまだ火照っている。




「…風呂入り過ぎたな」




「…のぼせただけじゃないと思う…。実は、あたし…お風呂入る前からちょっと熱っぽかったんだ…」




「バカっ!何で言わねーんだよっ?」




「少し身体ダルいって思ったぐらいだったし…お風呂入って汗かけば、熱下がるかなって思って……」




絢音は、ばつが悪そうに俺から視線を逸らした。




「おまえは本当に…ったく。安静にしてた方がいいに決まってんだろーが。けど…俺も気づけなくて悪かった…」




そっと…絢音の髪を撫でた。




「あたし…小さな子供みたいだね…。はしゃぎすぎて、熱出ちゃうなんて…」




「本当だよな。だから、ほっとけねぇーんだよ」




「ごめんなさい…」




そんな顔で謝られたら




可愛いすぎて困んだけど…




「…蒼…?」




「腹へっただろ?今、おかゆ作ってきてやるから…おまえは寝てろよ?」




「ありがと…蒼」




絢音の頭をポンポンと叩き、俺は台所に向かった。
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