幼なじみ〜first love〜
「蒼…ごめんね」
絢音が、俺の腕に抱きつく。
「気にすんな。明日になれば熱もきっと下がるよ」
俺は、絢音の頭を撫でた。
「違うの…。あたし、蒼はずっと強い人だって思い込んでた。まだあの頃は小さかったから…いつのまにか忘れてたの…」
「いきなり何言い出すんだよ…熱で頭おかしくなったか?」
絢音のまっすぐな瞳が、俺の視線を離さない。
「…小学校1年生の時、蒼のお母さん体壊して入院したじゃない?」
「…そうだっけか?まぁ母ちゃん昔から体弱かったしな」
本当は
はっきりと覚えている…
小さい頃から
父ちゃんも母ちゃんも
ほとんど家にいなくて
そんな中
母ちゃんが倒れて
母ちゃんが
死んじゃうんじゃないかって…
すごく怖かった
覚えてる……
あの頃の俺は
孤独しかなかったから
「あの時…蒼はね“俺はひとりぼっち”って言ったの。すごく悲しかった。淋しかった…」
あの時、絢音は
こう言ってくれた
「だからあたし、“ひとりぼっちじゃないよ。いつもそばにいる。だから、ふたりぼっちだよ”」
“ふたりぼっちだよ”
あの頃…、
孤独で
いつも感じてた感情
“淋しい”
俺はずっと
ひとりだと思ってた
ひとりで
生きていくんだって
そう思ってた
絢音は
真っ暗で足元の見えない俺に
光をくれた…――
絢音が、俺の腕に抱きつく。
「気にすんな。明日になれば熱もきっと下がるよ」
俺は、絢音の頭を撫でた。
「違うの…。あたし、蒼はずっと強い人だって思い込んでた。まだあの頃は小さかったから…いつのまにか忘れてたの…」
「いきなり何言い出すんだよ…熱で頭おかしくなったか?」
絢音のまっすぐな瞳が、俺の視線を離さない。
「…小学校1年生の時、蒼のお母さん体壊して入院したじゃない?」
「…そうだっけか?まぁ母ちゃん昔から体弱かったしな」
本当は
はっきりと覚えている…
小さい頃から
父ちゃんも母ちゃんも
ほとんど家にいなくて
そんな中
母ちゃんが倒れて
母ちゃんが
死んじゃうんじゃないかって…
すごく怖かった
覚えてる……
あの頃の俺は
孤独しかなかったから
「あの時…蒼はね“俺はひとりぼっち”って言ったの。すごく悲しかった。淋しかった…」
あの時、絢音は
こう言ってくれた
「だからあたし、“ひとりぼっちじゃないよ。いつもそばにいる。だから、ふたりぼっちだよ”」
“ふたりぼっちだよ”
あの頃…、
孤独で
いつも感じてた感情
“淋しい”
俺はずっと
ひとりだと思ってた
ひとりで
生きていくんだって
そう思ってた
絢音は
真っ暗で足元の見えない俺に
光をくれた…――