幼なじみ〜first love〜
ブランコに座る蒼を、前から抱き締めた。
感じる…蒼のぬくもり……
いい匂いがした
でもそれは……
すでに、あたしの知らない香り……
「俺たちもう…別れただろ…?そんなこと聞きに来たのか?」
蒼は、あたしの身体をそっと突き放す。
それでも蒼の表情は、変わらなかった。
優しい顔をして
冷たい言葉を放つ
だからあたしは
怖かったんだ……
「あんな電話で、あたしたちのこと終わりにするつもりだったの!?」
あたしだって、こんな怒鳴った言い方したくない。
「じゃあ…今、ここで…目を見て言えばいいか?」
何でそんなことが言えるの……?
何でそんなに落ち着いていられるの…?
「嘘だったの…?16才の約束も…17才の誓いも…」
愛し合った日々も
永遠の愛を誓った
結婚の約束も……
「ねぇ…っ…蒼…!」
「おまえは、そうやってすぐ泣くよな…」
蒼はブランコから立ち上がって大きな手で、あたしの頭をポンポンと叩く。それがまた切なかった。
「ちゃんと答えてよぉ…!」
「子供だったんだ…俺たち。あの頃はまだ……」
彼は言う……
あたしたちが子供だったんだと
確かに子供だったよ…
親がいなきゃ何もできない
ただの子供だった
でも一生懸命だったよ
蒼を愛する気持ちだけは
この気持ちだけは
大人になっても変わらない
蒼も
あたしと同じ気持ちだったんじゃないの…?
「蒼…どぉしてそんなふうに変わっちゃったの…?」
「大人になっただけだよ」
大人になるって…何…?
感じる…蒼のぬくもり……
いい匂いがした
でもそれは……
すでに、あたしの知らない香り……
「俺たちもう…別れただろ…?そんなこと聞きに来たのか?」
蒼は、あたしの身体をそっと突き放す。
それでも蒼の表情は、変わらなかった。
優しい顔をして
冷たい言葉を放つ
だからあたしは
怖かったんだ……
「あんな電話で、あたしたちのこと終わりにするつもりだったの!?」
あたしだって、こんな怒鳴った言い方したくない。
「じゃあ…今、ここで…目を見て言えばいいか?」
何でそんなことが言えるの……?
何でそんなに落ち着いていられるの…?
「嘘だったの…?16才の約束も…17才の誓いも…」
愛し合った日々も
永遠の愛を誓った
結婚の約束も……
「ねぇ…っ…蒼…!」
「おまえは、そうやってすぐ泣くよな…」
蒼はブランコから立ち上がって大きな手で、あたしの頭をポンポンと叩く。それがまた切なかった。
「ちゃんと答えてよぉ…!」
「子供だったんだ…俺たち。あの頃はまだ……」
彼は言う……
あたしたちが子供だったんだと
確かに子供だったよ…
親がいなきゃ何もできない
ただの子供だった
でも一生懸命だったよ
蒼を愛する気持ちだけは
この気持ちだけは
大人になっても変わらない
蒼も
あたしと同じ気持ちだったんじゃないの…?
「蒼…どぉしてそんなふうに変わっちゃったの…?」
「大人になっただけだよ」
大人になるって…何…?