幼なじみ〜first love〜
これ以上…

何を失えばいいの?




誰の為に

生きてくの…?




どれほどの痛みを

味わえば




神様は

あたしを許すの…――?




「俺が…絶対におまえを幸せにしたるから……」




遊也の大きな右手が、あたしの頬に触れる。




遊也の顔がそっと近づいてくる…




遊也の息が頬に感じるほどの距離……―――








「………ごめんね、遊也…」




唇と唇が、もう少しで触れる所だった。




遊也の瞳を、真っ直ぐ見つめる……




「あたし…もう二度と、誰かを好きになりたくない…っ」




永遠なんて

どこにもない




人を信じても

裏切られるだけなら




初めから

信じなければいい




もう二度と…




誰かを
傷つけるのも




自分が
傷つくのも




怖いの……―――。




だから…


ごめんね……遊也……
< 641 / 1,010 >

この作品をシェア

pagetop