幼なじみ〜first love〜
「沙羅の父親が事故で亡くなって、沙羅は急いで、ロサンゼルスに戻ってきた…」








“……嘘でしょ…?パパぁーっ…!”




亡き光一の前で泣き崩れた沙羅。




“…沙羅……”




“…どぉして…?蒼…どぉしてこんなことに…?沙羅には…ママもいない…パパもいなくなっちゃった……”




“…ごめんな…沙羅…。光一さん俺を庇って…”




“…蒼のせいで…パパ死んだの…?パパを返してっ…!”




“………沙羅”




“パパ返してよぉ!…沙羅をひとりぼっちにしないでぇ……っ”




沙羅は、行き場のない悲しみを蒼にぶつけてしまった。




“…パパぁーっ…!…イヤァァァァ…!!”








沙羅の父が亡くなり、一週間…沙羅は心も身体も弱り、寝たきりの状態だった。




沙羅を看病し続けたのは、蒼だった。


そして…沙羅の異変に気づく……。





“……沙羅…?…嘘だろ…?声…出ないのか…?”




沙羅は、父親を亡くした精神的ショックから、声が出なくなってしまった…――。




“…沙羅…っ!!”
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