幼なじみ〜first love〜
あたしは、シャワーを浴びて、部屋にあった遊也の服を借りて着替えたのだけれど……




「おまえ…相変わらず小っさいな」




ベッドに横になりながら、遊也は笑っていた。




あたしはベッドのそばに立ち、遊也に借りた服の裾をぎゅっと掴む。




「デカすぎて…」




遊也は背が大きく、あたしは背が小さすぎる為…




遊也のトレーナー1枚でヒザの辺りまでの長さになった。




「下は履かなくていいやぁ…ぶかぶかだし」




男の子の服って

何でこんなに大きいんだろう…




「絢音が、ちっさすぎるからなぁ…」




「小っちゃくて悪かったわね…」




「つか…エロい」




「…バッカじゃないのぉ…!?…もぉ…下履くからなんか貸して…っ」




「ええって…そのままで…」




遊也は、あたしの腕を引き寄せ、あたしはベッドの上に倒れこむ。




視線が重なり合う。




「……ドキドキする」




「俺は絢音がおるだけで、ずっとドキドキしてんねんけど…」




遊也は

いつも余裕な顔してるじゃない




なのに

照れて、視線を逸らすなんて


可愛いことしないでよ




「こっち向いてよ…遊也…」




向こう側を向いてる遊也の肩が少し震えてた。




「遊也…泣いてるの…?」
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