幼なじみ〜first love〜
―――………
どれくらい時間が経ったのだろう……
やっと見つけた絢音の姿
絢音は雪の中で、倒れていた。
絢音の体の上には
たくさんの雪が積もっていて
俺は雪を掻き分け、絢音の身体を抱き締める。
意識のない絢音に必死に呼びかけるが、返事はない。
「……絢音、絢音っ!」
触れると、絢音の頬は、すごく冷たくて、体もピクリとも動かない。
「絢音…っ」
俺は意識のない君に、ただ呼びかけることしか出来なかった。
「…あや…ね…っ」
自然と涙が頬を伝う。
もう笑ってる絢音に会えない気がして。
絢音……目を覚まして
目を覚まして
頼むよ……絢音
もう一度、笑ってくれ…
俺の名を呼んでくれよ…
絢音……
目を覚ましてくれ…