幼なじみ〜first love〜
いつも俺は
間違いを繰り返す
今まで何度
絢音を失いかけたのだろう
絢音が死を選ぼうとする
その度に
俺は誓ったはずだった
俺が絢音のそばにいる
幸せにすると
何度となく誓ったはずだった
絢音…俺たちは
幸せになれるのかな
どうしたら
絢音のそばにいることが出来るのだろう…
君は俺を許せる…?
逃げてきたんだ…
俺はずっと
あの日から
母ちゃんが死んだあの日からずっと
絢音から、何より自分自身の弱さから逃げてきた
愛してるから、離れた
絢音の為だと思った
そう…自分に言い聞かせてきたし
きれいごとを並べて、言い訳にしてきた。
本当は弱いだけだったんだ。
絢音…お願いだから
目を覚まして
俺は…まだ伝えなきゃいけないことがある。
「……ん…っ……」
絢音の目蓋が微かに動く。
「絢音…っ!?絢音っ!!」
雪の中で、君の名を叫んだ…――。