幼なじみ〜first love〜
俺は遊也の病院を後にし、アパートへ帰る途中だった。
足が重く、歩いているのに、前に進んでいないような気さえした。
ビッ…ビィー…―――!!
車のクラクションにハッと意識を取り戻し、俺は横断歩道の真ん中で立ち尽くす。
「…っ!危ねぇだろーがっ!」
車の中から男の人の怒鳴り声が聞こえ、車は勢いよく去っていった。
信号は赤だった。
俺はその場に立ち止まる。
どうして…
いなくなる……?
どうしてだよ…
どうしてなんだよ…っ…!
「…うわぁぁぁ…っ!」
行き場のない気持ちを抑えきれず、叫んだ。
タイムリミット……
俺の大切な人たちが
みんないなくなってく…
母ちゃん…
沙羅の父ちゃん…
遊也まで……?
どうして……
俺は遊也に
何かをしてやるどころか
してもらうばかりだった
地面にポツリと雨粒が降ってきた。
遊也が…何でだよ?
アイツが何したって言うんだ
こんなの納得いかねぇよ
信じられねぇよ……
降りだした雨を見上げて、俺は拳を握りしめ、涙を流していた…―――。
人は
なんて悲しい
哀しいモノ……――
足が重く、歩いているのに、前に進んでいないような気さえした。
ビッ…ビィー…―――!!
車のクラクションにハッと意識を取り戻し、俺は横断歩道の真ん中で立ち尽くす。
「…っ!危ねぇだろーがっ!」
車の中から男の人の怒鳴り声が聞こえ、車は勢いよく去っていった。
信号は赤だった。
俺はその場に立ち止まる。
どうして…
いなくなる……?
どうしてだよ…
どうしてなんだよ…っ…!
「…うわぁぁぁ…っ!」
行き場のない気持ちを抑えきれず、叫んだ。
タイムリミット……
俺の大切な人たちが
みんないなくなってく…
母ちゃん…
沙羅の父ちゃん…
遊也まで……?
どうして……
俺は遊也に
何かをしてやるどころか
してもらうばかりだった
地面にポツリと雨粒が降ってきた。
遊也が…何でだよ?
アイツが何したって言うんだ
こんなの納得いかねぇよ
信じられねぇよ……
降りだした雨を見上げて、俺は拳を握りしめ、涙を流していた…―――。
人は
なんて悲しい
哀しいモノ……――