幼なじみ〜first love〜
ずぶ濡れの体、どうやって帰ってきたかほとんど意識のないまま、俺はアパートに帰ってきていた。
――…ガチャ
「…おかえり………蒼っ!?ずぶ濡れじゃない…っ」
「………沙羅…」
沙羅が慌ててバスタオルを手に取り、俺の元へ駆け寄ってきた。
「急に雨降ってきちゃったもんね…雨宿りして来なかったの?」
「……ん…」
沙羅はバスタオルで俺の濡れた体を拭いた。
「シャワー浴びる?このままじゃ風邪引いちゃうよ…」
床の上に髪から、服から水滴がポタポタと落ちていく。
「…蒼?聞いてる…?」
「……沙羅…っ」
俺の髪をタオルで拭いてくれていた沙羅を
俺は、強く抱き締めた。
「…蒼……?どうしたの…?」
「……ごめん…ごめんな……沙羅……」
「どうしたの…?泣いてるの…?体が…震えてる…」
「ごめん……」
言葉が出てこない
「蒼…?なに謝ってるの……?」
いつまでも
逃げられない
遊也は
俺の為にあそこまで
言ってくれた
遊也…
俺はどうすれば
おまえに何かしてやれる…?
おまえはいつだって
俺と絢音の為に……
ごめんな…遊也
「沙羅……俺…忘れられない人がいる…」
――…ガチャ
「…おかえり………蒼っ!?ずぶ濡れじゃない…っ」
「………沙羅…」
沙羅が慌ててバスタオルを手に取り、俺の元へ駆け寄ってきた。
「急に雨降ってきちゃったもんね…雨宿りして来なかったの?」
「……ん…」
沙羅はバスタオルで俺の濡れた体を拭いた。
「シャワー浴びる?このままじゃ風邪引いちゃうよ…」
床の上に髪から、服から水滴がポタポタと落ちていく。
「…蒼?聞いてる…?」
「……沙羅…っ」
俺の髪をタオルで拭いてくれていた沙羅を
俺は、強く抱き締めた。
「…蒼……?どうしたの…?」
「……ごめん…ごめんな……沙羅……」
「どうしたの…?泣いてるの…?体が…震えてる…」
「ごめん……」
言葉が出てこない
「蒼…?なに謝ってるの……?」
いつまでも
逃げられない
遊也は
俺の為にあそこまで
言ってくれた
遊也…
俺はどうすれば
おまえに何かしてやれる…?
おまえはいつだって
俺と絢音の為に……
ごめんな…遊也
「沙羅……俺…忘れられない人がいる…」