幼なじみ〜first love〜
――…遊也が残してくれた
たくさんの大切なモノを胸に抱えて
この3ヶ月間、蒼と二人で何度もパパとママに許しを得るために頭を下げた。
「やっぱり…無理なのかな」
あたしは河原で草の上に思い切り寝ころんだ。
「……っく……ぅぅ……っく……」
涙が抑えきれず、あたしは右腕で目を覆った。
遊也の手紙を読んだ、あの日から
もう二度と泣かないって
決めたのに……
泣かないって……
泣かないって……。
少しだけ…あと少しだけ泣いたら
笑うから
ちゃんと笑う
たくさん笑うから
遊也…もし遠くのどこかで見守ってくれてるなら
あたしを叱って
諦めんな、バカッて
あたしを叱って…―――