幼なじみ〜first love〜
――…俺は
いま…どこにいるんだ…?
“………お……”
誰かの声が…聞こえる……
“………蒼……蒼っ……”
誰が俺を…呼んでるんだ……?
“……しっかり………せぇや……”
この声……遊……也……?
と、思った瞬間、目の前に遊也が現れた。
「…遊……幽霊…か?」
“アホ…“ゆう”繋がりで適当なこと言うなっ!”
「だって…遊也は……俺まさか死んだとか?」
“おまえは、死んでへんわ”
「…へ?ちょっと俺…意味わかんねぇ…疲れてんのかな」
“…だいぶな…蒼…おまえ…一番大事なこと忘れとるで…”
「一番大事なこと…?」
“そや…俺はおまえらのこといつも見守っとる…せやから安心せぇ……”
「…遊也……?」
――……一番大事なこと…?
「遊也…っ!!」
自分の声に、驚き目を覚ました。
「……蒼っ!!」
そばには、絢音がいた。
「……絢…音………」
「よかった…蒼……心配したんだかんね……」
絢音は強く俺を抱きしめた。