幼なじみ〜first love〜
「何の話?」




白々しい態度で、俺を余裕な態度で見つめてくる。




「絢音をあんな目に遭わせたの、おまえかよっ!?」




「ふふっ」




この…クソ女…!!




「黙ってねぇで、答えろっ!!」




「…栞は、ちょっとバカな子たちに、教えてあげただけ」




女だからって




俺は容赦しねぇ…絢音を傷つけるヤツには…




「集団でひとりを虐めるなんて、卑怯だと思わねぇのか?ホントに腐ってんな」




「ふふっ…あの子たちも、みんな蒼くんが好きなんだよ?」




「ふざけんなっ!」




俺は、栞の手首を強く掴み、壁に押し付けた。




「ずいぶん、乱暴ね?」




「相手が男だったら殴ってた」




怒りで頭がおかしくなりそうだ。




「絢音ちゃんね、蒼くんと今後、必要以上に関わらないって言ってた」




「どーせ、おまえが、言わせたんだろーが!?」




「選択肢は、ひとつしかないわよ?栞と付き合うこと…」




………!!




俺は、無理やり唇を押し付けられた。




「…っ…離せっ!!」




俺は、夏川を突き飛ばした。




「痛いなぁ…もう。……絢音ちゃんのこと、これ以上傷つけたくないんでしょ?だったら言うこと聞いて?」




「誰がおまえの言うことなんか…!俺は、おまえなんか怖くねぇよっ」




「ふ~ん。楽しみね?」




この時の俺は…




コイツを甘く見てた…




俺は絢音を守ってやれる…そう勘違いしていたんだ。
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