幼なじみ〜first love〜
蒼―side―
目が覚め、台所で冷蔵庫を開け、麦茶を一杯飲んだ。
時計を見ると、真夜中の3時。俺はベランダに出て夜空に輝く無数の星を見上げた。
この6年間、
絢音の名を
何度も心の中でつぶやいていた
迎えにいくことは出来なかった
頼りなくて、何の力もない俺だった
あの時、絢音の涙を拭うことも出来ずに
ごめんと謝りながら
最近よく思い出すんだ…
幼い頃の今は遠い、俺たちの愛しい面影を
笑いあえていた
幼い頃の穏やかな日々
無邪気にはしゃいでいた
2人の姿を