幼なじみ〜first love〜
目を閉じて…


少しづつ近づく唇と唇の距離…――。




ピリリリリッ…――♪




絢音の携帯が鳴り、俺たちは目をパッと開け、冷静になる。




頬に触れていた手も気まずくて、そっとおろした。




二人の間に何ともいえない空気が流れた。




何だよ…タイミング悪いな




「…はい、もしもしっ」




電話にでる絢音の表情が、一瞬にして曇ってゆく。




「…えっ?まだ帰ってないんですか?わかりました…。あたしも探してみます!はい…じゃ…」




絢音は険しい顔で俯き、考え込んでいた。
< 99 / 1,010 >

この作品をシェア

pagetop